枕崎市の介護予防事業「てげてげ広場」において運動指導員を担当しました – 立神リハビリテーション温泉病院

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地域貢献

枕崎市の介護予防事業「てげてげ広場」において運動指導員を担当しました

2020年6月23日

カテゴリー: 地域貢献

 

 

2020年6月11日

 

枕崎市の介護予防事業である「てげてげ広場」において、当院の理学療法士が運動指導員を担当しました。

 

「てげてげ広場」は、枕崎市役所地域包括ケア推進係さまが主催し、地域の見守りや支え合い、高齢者の社会参加や生きがいづくりを目的とした公民館の集まりの場です。

 

国が推進している「地域住民が出来る限り住み慣れた地域での生活を継続する姿」の実現を目指す「地域包括ケアシステム」。そのシステムの構築を推進する具体的な方法の1つに、地域の自助や互助の促進が挙げられています。

 

地域生活を継続する基礎は、自らの生活を自らで支える「自助」が重要と言われています。自助には、単に家事などを自分ですることだけでなく、心身の状態が悪化し、要介護状態にならないよう、自らの健康に対して、適切な知識や情報を得て、具体的に行動し、健康・介護予防に対して自らが責任を持って管理する努力(セルフマネジメント)があります。

 

セルフマネジメントが一定程度実現すると、放置していれば悪化したかもしれない健康・介護予防上の問題を回避できたり、問題発生時期を遅くできたりする可能性があり、その結果、要介護状態にならなかったり、重度化の予防が期待されます。正しい健康に関する知識を住民が確実に得て積極的に実践することや、各自がその能力を最大限活用しつつ、地域社会とのつながりを希薄化させずに、地域の活動に参加していく姿勢が、結果的に健康寿命の延伸や生活の質の向上につながると言われています。

 

各公民館で開催されている「てげてげ広場」では、週1回、地域の方々が集まり体操を行っています。ご自分の状態に応じて行う体操を通じてセルフマネジメント能力の向上が期待されています。また、住民の通いの場となり、長期間の参加を通じて、なじみの関係を形成し、お互いの困りごとに対して「ちょっとした手助け」をする形で互助が生まれることなども期待されています。

 

枕崎市では、市内で働いている理学療法士や作業療法士が各事業所の垣根を超えた形でリハビリ専門職からなるボランティア団体「あいで会」を結成し、地域にお住まいの障がい者・高齢者の社会参加を支援する活動を行っています。当院にも「あいで会」に所属している理学療法士が在籍しています。

 

今回、その理学療法士が地域にお住まいの高齢者が安心して運動に取り組める環境となりますよう、運動に関する助言や体力測定をさせていただきました。体力測定は、新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、市役所の方にも協力をいただいたこともあり、短時間で終了することができました。

 

今回、「てげてげ広場」に運動指導員として参加させていただいたのですが、我々も地域住民 (ボランティア) として、学ばせていただく気持ちで参加しました。

 

※窓開け換気を行いながらマスク着用や健康状態のチェックなど感染症対策をとりながら開催されました

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